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「グアテマラの弟」ほか [ゆるり感想文]

『グアテマラの弟』

以前から気になっていた、片桐はいりの本。
刺繍風の装丁が可愛い。

小説と思っていたら、エッセイ。
グアテマラに住む弟さんと、そこへ旅に行くはいりさん、日本で待つご両親の話。

グアテマラの国の雰囲気、弟さん家族とのふれあい。
すごく現地に溶け込むような過ごし方をしてて、いい感じ。

旅の最中、スペイン語を習うはいりさん。
「ポコ ア ポコ poco a poco」って、可愛い響き。「少しずつ」という意味です。

日本では当たり前と思っていたことも、海外では当たり前じゃなくって、
やっぱり旅は良いな。

最後まで飽きさせない内容。文才もあるなんてすごいです。


グアテマラの弟

グアテマラの弟

  • 作者: 片桐 はいり
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2007/06
  • メディア: 単行本



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『あなたに大切な香りの記憶はありますか?』

8人の作家による、短編小説集。
阿川佐和子、石田衣良、角田光代、熊谷達也、小池真理子、重松清、朱川湊人、高樹のぶ子。

「香り」にまつわる話。
共通点はそれだけなので、色んなタイプの物語が集まってます。

すごいなー、と思ったのは高樹のぶ子。
読んでいるだけで、ピリピリした空気感が伝わってくる。

阿川佐和子の小説を読むのは初めてなんだけど、テレビで話してるあの雰囲気って
書いたものにも表れるんだなぁって思いました。明るい感じが良いです。

角田光代の小説は、前にも読んだことがあるような。。。と思ったら、
長嶋有の「サイドカーに犬」にものすごくそっくりだったからでした。

ひとつひとつの話が短いので、自分からすすんで読まない人のもさっくり読めます。


あなたに大切な香りの記憶はありますか?

あなたに大切な香りの記憶はありますか?

  • 作者: 阿川 佐和子
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2008/10/28
  • メディア: 単行本




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