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「白夜行」と「秘密」 [ゆるり感想文]

「白夜行」

昨年「白夜行」試写会を観てから、原作はどんなだろう、と
興味を持ち、そんな時に会社の方に貸していただいた。
文庫本なのに1,050円、厚み3cm超という大作。電車で読むのがきつい.....

これだけの作品なのだから、確かに映像化は難しいと作家ご本人が思うのも無理はない。
登場人物もかなり多いし、20年間ほどの物語だし。
それにしても、映画の脚本ってあれほど原作と異なったあらすじにするんだなぁと驚いた。

自分でも不思議なのは、主役の二人である雪穂と亮司に対して嫌悪感が湧かないことです。
ひえー、恐っ!と思うことはあっても、100%悪いわけじゃないしなぁとか思ってしまう。
まあ立派に犯罪なんですけど。

東野圭吾作品を読むのはこれが初ですが、読みやすいしテンポが良いなぁと思いました。
理系出身らしいので、キレ良くすぱすぱしてる感じがいいのかも。

読みながら思い出したのは、映画で亮司の子供の頃を演じていた今井悠貴くんの顔。
「はだしのゲン」ですごいなぁと思ってたけど、やっぱり上手だなと思う。

暗いお話なんだけどそれほど沈んだ気持ちになることもなかったので良かった。
白夜っていう状態は、なんだか切ないなあ。


白夜行 (集英社文庫)

白夜行 (集英社文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2002/05/17
  • メディア: 文庫



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「秘密」

これまた会社の方にお借りして、なぜか東野作品を立て続けに2冊読破。
こちらはサクッと簡単に読める作品。
とは言え、最後の最後までそうくるかぁという展開で、やっぱり見せ方が上手いなあ。

 *
妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落。
妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだはずの妻だった。
その日から杉田家の切なく奇妙な“秘密”の生活が始まった。
 *

これまで生きて考えたことを踏まえて小学校5年生になれたら、ちょっといいかもと思いました。
「あの時もっと勉強してたら良かったな」なんて反省を生かしたい。
やってなかった習い事とかしてみたりして。

それにしても作者が男性だからか、家事は女性がするものって思ってる感じはちょっとやだな。
受験勉強をしつつ夕食を作ってるのに、皿洗いも全く手伝わずテレビ見てるだけ。
小説後半になって初めて手伝ってる描写が出てきたと思ったら(夕食後の皿洗い)、
「洗ってやった」って。
はぁー、ほとんど手伝ったこともないくせに「やった」とは何て言い草!


秘密 (文春文庫)

秘密 (文春文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2001/05
  • メディア: 文庫




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